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暇潰しにでもなれば

ノーベル平和賞は茶番。と思ったら選考基準が緩すぎるので仕方ない

 ノーベル平和賞(the Nobel Peace Prize)が茶番だということは世界中に広く知れ渡っているので、今更そんな記事を書くこともないのかもしれません。いちいち口に出すのも不愉快なノーベル平和賞。それでもノーベル賞を構成する1部門です。

概要 アルフレッド・ノーベルさんと平和

 1896年、ノーベル賞創設者であるアルフレッド・ノーベルさんの死後、その遺言が明るみになったとき、国際的な物議を醸しました。「ノーベル」の名前は戦争で使われる爆発物と強く結びついており、平和とは程遠い人物だと思われていたのに、平和賞の設立が示されていたからです。

 ノーベルさんは発明家で、ダイナマイトを発明したことで有名です。ノーベルさん自身がそれを意図して開発したわけではありませんが、ダイナマイトや多くの技術が戦争に利用されました。ノーベルさんが平和についてどのように考えていたのかは論争がありますが、ノーベルさんが社会問題に大きな関心を示し、平和的活動に勤しんでいたことは確かなようです。

 平和賞はノーベルさんが遺言で指定した5番目、最後の賞です。経済科学賞は、ノーベルさんの意思とは無関係にスウェーデンの中央銀行が勝手に設立しただけなので、遺言にはありません。ノーベルさんの遺言は次の通りです。「国家間の友好、軍の廃止または縮小、そして平和会議の設立と普及を最も進めた、あるいは最善の仕事をした人物に賞を与えよ。」

選考と授与 ノルウェー・ノーベル委員会

 ノーベル平和賞の選考は、ストーティングというノルウェーの国会によって選任されたノルウェー・ノーベル委員会が行います。委員会は5名で組織されます。委員はノルウェー国籍者である必要はなく、任期は6年で、再選も可能です。委員会の構成は、ノルウェー国会における政党の勢いが反映されます。

 それに関連して、ノーベル平和賞の授与だけはノルウェーのオスロで行われます。平和賞以外の部門については、すべてスウェーデンのストックホルムです。

茶番例

 ノーベル平和賞が授与される人はいくつかのパターンに振り分けられます。

  1. 平和っぽいことを言ってみた系
  2. 結局この人は何をしたのか、いまだにわからない系
  3. 何かのきっかけで注目され、必要以上に持ち上げられちゃった系
  4. 自分で戦争を始めて自分で止めた系
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2009年 バラク・オバマ

 むかーし、むかし、「核兵器やめまっしょい。イェス、ウィーキャン。」と言ってみたら、ノーベル平和賞が授与されちゃった人がいました。

 ノルウェー・ノーベル委員会は、アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマに2009年のノーベル平和賞を授与しました。

どの口が言ってんだ

 平和を語るときに歴史が付いて回るのは当然のことです。すっかり日本人は忘れ去っているようですが、アメリカという国は、世界で唯一原子爆弾を戦争に使用した国です。1945年8月6日に広島、同年8月9日には長崎にまで原子爆弾を投下しました。もう忘れまちゃいましたか。

 実際に世界から核兵器をなくしたのなら、受賞に値するでしょう。しかし、そんな国の大統領がただ「核兵器廃絶したいっすよね」と言ってみただけですよ。どの口が言ってんだ、という話です。

ただ純粋に何もしていない

 ノーベル賞の推薦期限がいつか知っていますか。毎年1月31日の深夜12時です。バラク・オバマがアメリカ合衆国の大統領に就任したのは2009年の1月20日です。ノルウェー・ノーベル委員会がノーベル平和賞を授与するにあたり、バラク・オバマを高く評価したとされるチェコ・プラハでの演説は4月5日です。

 大統領就任後、何もしていないのに、わずか12日でノーベル平和賞に推薦されちゃいました。いったいどこの馬鹿がバラク・オバマを推薦したのか知りませんが、正気の沙汰ではありません。そもそも、どんな理由があって何もしていない人を推薦できたのか謎です。ただ、推薦者や選考に関する情報は50年間公開されません。その正体が明らかになるのは50年後ですが、別にどうでもいいです。

 演説にしたって別に大したことは何もしていないのに、10月9日、まさかのノーベル平和賞受賞です。学術部門の受賞者が研究成果を発表してから受賞に至るまで通常は数十年かかるというのに、ちょっとしたスピーチから半年後にノーベル賞をもらっちゃいました。

バラク・オバマのノーベル平和賞受賞スケジュール
日付 出来事
1月20日 大統領就任
誰かがノーベル平和賞に推薦してくれる
1月31日 ノーベル賞の推薦期限
4月5日 ヨーロッパでおしゃべりしてくる
10月9日 ノーベル平和賞が懐に転がり込む

結局、口だけの無能でした

 2017年1月20日までの8年間大統領の椅子に座り続け、最後まで、この人は何も成し遂げられなかったどころか、ノーベル平和賞受賞後に核実験を行うなどしました。政治家が口だけなのは日本固有の現象ではないようです。

 バラク・オバマは1.と2.の複合パターンです。私の人生で見てきた全ての茶番劇の中で、最も笑えない吐き気がする出来事でした。

2014年 マララ・ユスフザイ
2018年 ナディア・ムラド

 2014年のノーベル平和賞受賞者はマララ・ユスフザイです。受賞時なんと17歳で、最年少記録を更新しました。平和賞2番目に若い受賞者は2018年のナディア・ムラドで、受賞時25歳でした。

受賞時の年齢
受賞者 受賞年 生年 年齢
マララ・ユスフザイ 2014年 1997年 17歳
ナディア・ムラド 2018年 1993年 25歳

 マララ・ユスフザイは、ノーベル賞全部門を通じて史上最年少です。

各部門の最年少受賞者
部門 受賞者 受賞年 年齢
物理学賞 ウィリアム・ローレンス・ブラッグ 1915年 25歳
化学賞 フレデリック・ジョリオ 1935年 35歳
生理学・医学賞 フレデリック・バンティング 1923年 32歳
文学賞 ラドヤード・キップリング 1907年 41歳
平和賞 マララ・ユスフザイ 2014年 17歳
経済科学賞 エスター・デュフロ 2019年 46歳

 結果が伴ってさえいれば、別に年齢がどうってことはありません。しかし、調べてはみたのですが、この2人が何をしたのか本当によくわかりませんでした。ということなので、説明しようにも、お話できそうなことは特にありません。

 わかったことといえば、共通して、戦争・紛争に巻き込まれた後、何かのきっかけで注目され、あれよあれよとノーベル平和賞が降ってきた、ということくらいです。一体この人たちは何をしたのでしょうか。

 この2人は2.と3.に分類されます。

ノーベル平和賞の知られざる真実

 ノーベル平和賞にツッコミ始めたら切りがありませんし、もう気分が悪くなってきたので、次の話題に移ります。

1. 選考基準緩すぎ問題

 「ノーベル平和賞が茶番」というのは、ほぼ全ての人が感じていることでしょう。しかし、その選考基準についてまで知っている人は、そういないのではないでしょうか。

 鋭い人は、ここまでに説明してきた内容で既に気づいているはずです。さらっと流しただけなので、気づかなかった人も多いかもしれません。ノーベルさんが残した遺言について改めて詳しく説明します。

各部門の選考基準
部門 授与対象者(ノーベルの遺言)
物理学賞 物理学の分野において、最も重要な発見または発明をした人物
化学賞 最も重要な化学上の発見または改良をした人物
生理学・医学賞 生理学または医学の領域において、最も重要な発見をした人物
文学賞 文学の世界で、理想的な方向に最も優れた作品を完成させた人物
平和賞 国家間の友好、軍の廃止または縮小、そして平和会議の設立と普及を最も進めた、あるいは最善の仕事をした人物

 ノーベル賞は、基本的に「最大の発見」や「最高の作品」が授与の対象となります。しかし平和賞については、「平和のために最も努力した」と言っているだけで、「最大の平和を実現した」とは、ノーベルさんは一言も述べていないのですよね。

 タイムマシンを例にあげると、タイムマシンを完成させる、あるいは完成には至らなくても何らかの重要な知見を得て、初めて授与されるのがノーベル物理学賞です。一方、「タイムマシンっていいよね。ほしくない?開発する?どうするぅ~?」という会議を開くだけで、もらえちゃうのがノーベル平和賞です。

 ノルウェー・ノーベル委員会はノーベルさんの遺言を拡大解釈し過ぎなのは間違いありませんが、ノーベル平和賞というのはもともとそんな程度の賞なのです。言葉遊びのようですが、これがノーベル平和賞が茶番たる所以です。

2. 政治的なのではなく、ただの政治

 「ノーベル平和賞は政治的」あるいは「政治色が強い」なんてよく言われますが、随分とずれた解釈です。なぜなら、ノーベル平和賞は「政治」なのではなく、ただの「政治」なのですから。

 これについても同じく前述しているのですが、もう一度詳しく説明します。ノーベル平和賞の選考を行うのはノルウェー・ノーベル委員会です。そして、その委員を任命するのがノルウェー国会です。どう考えても政治じゃないですか。

 しかし、一応、現職の国会議員と閣僚はノルウェー・ノーベル委員会の委員にはなれない、という規定があります。委員はノルウェー国会が決めているとはいえ、まじめに適任者を選抜している可能性もあります。あらぬ疑いをかけてはいけません。念のため、各委員について見てみましょう。2012年の委員一覧です。

2012年ノルウェー・ノーベル委員会の構成員
委員 経歴
トールビョルン・ヤーグラン 委員長。首相、外相、国会議長を歴任
カーシ・クルマン・フィーヴェ 副委員長。会社経営者。元商務海運大臣
ベリット・ライシュ=アンデシェン 弁護士兼作家。元法務警察省副大臣
インゲル=マリーエ・イッテルホーン 元国会議員
オーゴット・ヴァッレ 元下院議長

 おーい!全員元政治家っ!しかも元首相に、元大臣って。いやぁ、日本では天下りが批判されますが、かわいいものじゃないですか。ノーベル平和賞は、何をどう考えたって政治でしかないです。いったい誰が「政治」なんて言い始めたのでしょうか。「」は不要です。

 そして、2019年に副委員長を務めたのがヘンリック・シセという人です。オスロ国際平和研究所なる少々胡散臭い組織で教授をしているらしいですが、この人、実は、元ノルウェー首相ヤン・シセの息子です。ふー。はー。ひっひっふー。

 実は、ノルウェー国会が選定した5名で構成する委員会が平和賞を授与するよう、指定したのはノーベルさん自身です。政治家がおバカなのは日本に限った現象ではないようです。こうも悪用されて、ノーベルさんも悲しんでいることでしょう。なお、他の4部門がスウェーデンで選考を行うよう指示して、なぜ平和賞だけノルウェーなのか、ノーベルさんの説明はなく、理由はわかっていません。

まとめ

バカは無視すべし

 ノーベル平和賞の選考について、どうでしたか。知っていましたか。知っている人ばかりだったら、「知られざる真実」なんてご大層な見出しまで付けてしまった私は非常に恥ずかしい人です。

 知らなかった人は、この記事を読んで、ノーベル平和賞がいかに癒着まみれの組織に政治利用されてしまっているか、理解できたことでしょう。ノーベル平和賞を権威ある賞と勘違いするから、批判が生ずるのです。

 これからはノーベル平和賞にいちいち騒ぎ立てないようにしましょう。まともに取り合うだけ相手の思う壺です。

最初から平和だとノーベル平和賞は受賞できない

 ノーベルさんの遺言からも明らかなことですが、最初から平和な状況ではノーベル平和賞はもらえません。自分から戦争を仕掛けたとしても戦争をやめたらノーベル平和賞がもらえちゃうわけですが、「あなたの国は100年間一度も戦争をしていませんね」という理由で授与されることはありません。

 なので、日本が軍縮してノーベル平和賞がもらえる可能性もありません。なぜなら、日本は軍隊を保有していませんからね。言葉のあやかもしれませんが、自衛隊は軍隊ではありません。

私もノーベル平和賞を狙う

 マララ・ユスフザイについて、ひとつ判明したことがあります。マララ・ユスフザイはブログがきっかけで注目を集めたそうです。つまり、この人、ブロガーです。ノーベル文学賞で歌手の次に受賞するのはブロガーなんじゃないの?と思っていましたが、すでにブロガーの受賞者がいました。

 かぁー、先を越されました。私もたまには平和っぽい記事でも書いて、ノーベル平和賞を狙います。文学賞と合わせて、2個のメダルが目標です。

ノーベル平和賞受賞候補猫

 ノーベル文学賞受賞候補者として、私は市川の海老蔵さんを推しています。ノーベル平和賞でも、通常なら起こり得ない、でも起こらないとも言い切れない私の受賞予測を公開します。

 私は、ユーチューブを通じ、世界を癒やした猫を将来のノーベル平和賞受賞候補猫とします。

 ノーベル平和賞は団体も授与の対象としていますが、これもノーベルさんの意思を完全に無視しています。ノーベルさんは「個人に授与せよ」と言いました。したがって、利権でずぶずぶのノルウェー・ノーベル委員会は拡大解釈をさらに広げて、近い将来、人間以外の動物も授与の対象にするに違いありません。

 受賞猫には一生分の特注CIAOちゅ~るが贈られることでしょう。私、ずっとチャウちゅーるだと思っていたのですが、実際にはチャオちゅーるでした。これを書こうと思って、スーパーに行ったときに商品名を確認しておいた甲斐がありました。

 そんなことはどうでもいいです。私も猫に負けていられません。

外部リンク