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暇潰しにでもなれば

Econometric Society会長 町内会長の私とは次元が違うノーベル賞級の経済学者

The Econometric SocietyとEconometrica

 The Econometric Society(エコノメトリック・ソサエティー)とは、Econometrica(エコノメトリカ)という経済学の雑誌を発行する組織である。

ジャーナルの格

 研究者の職務は研究を行うことである。その成果は論文にまとめ、学術雑誌に投稿するのだけれど、その学術雑誌にも色々ある。

  1. トップジャーナル
  2. そこそこ良いジャーナル
  3. さほど悪くないジャーナル
  4. きっと誰にも読まれないであろうジャーナル
  5. そんなのあった?ジャーナル

と、こんな感じで続いていくのである。研究を生業としている人たちは、皆自分の論文をできる限り良い雑誌に載せたいと思っている。そのため、上に行くほど競争が激しく、トップジャーナルには一部の素晴らしい(であろう)論文しか掲載されない。

The Econometric Society会長=世界的な経済学者

 Econometricaは、経済学のトップジャーナルである。自然科学系のトップジャーナルとして名を馳せるNatureやScienceが高校の科学部出身の科学オタクによって運営されているのは有名な話だが、Econometricaはマジ経済学者の手で編集されている。そんな一流の論文を扱う一流雑誌編集部の頂点に君臨するのがThe Econometric Society会長なのである。

 経済学で国際的に大きな賞というのは、どうやらノーベル経済科学賞くらいしかないようで、分野間における受賞機会の差異を極力抑えたいという理由から、特例としてThe Econometric Society会長を賞の代わりにした。

 The Econometric Societyは、日本語で言えば計量経済学会である。計量経済学は経済学における統計学っぽい学問を意味するが、必ずしも統計学っぽいことをやっている人たち限定の学会ではない。現代における標準的な、つまり数理的な手法に則って経済学の研究をしていれば、それでよいのだ。

会長の偉さ

歴代会長

 「ふーん。それで、The Econometric Society会長って、実際のところ、どのくらい偉いのですか」という質問が出るかもしれないので、歴代の会長を紹介しよう。

 第1代会長は1931年アーヴィング・フィッシャーさんという方である。任期は1年である。1944年に会長に就任されたのは、高等学校で習ったような習っていないような、アダム・スミスさん、カール・マルクスさんと並び、三大経済学者だったような気がするジョン・メイナード・ケインズさんである。

 1940年には、ヨーゼフ・シュンペーターさんが会長に就任されている。この方は、みなさんご存じ、アホ面した経営者がアホ面してやたらと使いたがる「創造的破壊」という概念を提唱した方である。きっと「なんかかっこいい」という理由なのだろう。わかるよ。

 近年の会長経験者で言うと、2013年ジェームズ・J・ヘックマンさん、2011年ベント・ホルストロームさん、2009年ロジャー・B・マイヤーソンさんなどがノーベル経済科学賞の受賞者である。

 つまり、教科書に記述されたり、ノーベル賞を受賞したりするレベルの経済学者が務めるのがThe Econometric Society会長なのだ。

身近な例

 「ジョン・メイナード・ケインズさんなんて知らないよー」という方もいるかもしれない。次は、身近なところを例に説明しよう。

The Econometric Society会長の偉さ
役職 偉さ
平バイト 0.8
バイトリーダー 0.9
自治会長・町内会長 1.0
平大臣 3.5
内閣総理大臣 4.2
大企業の会長 96.7
The Econometric Society会長 141.6兆

 自治会長の偉さを1.0とすると、The Econometric Society会長は141.6兆である。偉さはイメージである。会長は会長でも、自治会長の私とは次元が違いすぎるので、勘違いしないようにしたい。

 なお、町内会長をも歴任してきた私は、近所の裏道の裏道までも知り尽くしている。家の近所はお任せあれ。イオンでもマクドナルドでもセブン-イレブンでも、どこでも案内可。

日本とThe Econometric Society

日本の大学に関係する会長経験者一覧

 日本の大学に関係するエコノメトリック・ソサエティー会長経験者は3名、いずれも日本人である。

日本の大学に関係する会長経験者一覧
就任年 就任者 日本の関係大学
1965 森嶋通夫 京都大学学、研、助~准、大阪大学准、教
1976 宇沢弘文 東京大学学、研、准、教
1994 根岸隆 東京大学学~助、准、教

日本の大学に関係する会長就任者数の推移

エコノメトリカ会長 就任者数推移

エコノメトリック・ソサエティー会長と書くと、長ったらしいので、エコノメトリカ会長と略記している。

monkuchushin.hatenablog.com

外部リンク